魚の一覧表を見ているとカツオの備考の欄に「ケンケンカツオ」(ケンケンガツオ)という項目がありました。
ケンケンと聞くと片足で飛び跳ねることを思い浮かべましたが、
カツオが片足であるき回るわけでもないでしょうからちゃんと調べました。
すさみのケンケンカツオ
地域ブランドとしても名前が使われる「ケンケンカツオ」
同じ種類の魚でもケンケンカツオは他のカツオと比べてどう違うのか。
違いはその漁法から保存方法にあるみたいですね
①トローリング(魚の一本釣り)で釣る
②1尾づつ活締め(生きたまま気絶させ)血抜きをする
③運搬及び保存は氷水に入れる
この品質の高さを維持しているものを「ケンケンカツオ」と認められているみたいです。
ここからは品質の高さを表す解説
網漁と一本釣りの違いは、
・網漁だと網によって魚が傷つくが一本釣りの場合は釣り上げまで体を擦らない
・網漁は一度に大量に捕れるので1匹当り安くなる、一本釣りは1匹1匹に時間が掛かる分高くなる
・網漁だと網の中にいる間強いストレスと網から下ろしたとき下になっている魚が重さで痛むなど扱いが荒くなる
更に一本釣りとケンケンカツオとの違いは、
・一本釣りの場合は釣り上げた魚は船の船倉(せんそう)に入れる。
船倉に生きたまま入れると海に比べ当然狭いので船体に体擦りつけたり、ストレスで死ぬ。
また、死んだ状態で船倉に入れても血抜きや氷水保存ではなければ鮮度がどんどんと落ちる。
・ケンケンカツオは活き締め氷水での保存を徹底してするので鮮度を保ったままである。
尚、すさみのケンケンカツオは認定証があり他の魚とは違うことを一目で分かるようになっている。
ケンケンカツオの「ケンケン」の名前の由来は諸説あり
ケンケンとは、
①魚が飛び跳ねる姿を表したもの
②カナカ語で、仕掛け(道具一式)をケンケンと呼んでいた
という意味らしいです。
ケンケンカツオの旬の時期は3月から5月まで
安価なカツオと食べ比べしてみたいですね。